淡路島の県道沿いに位置する鉄骨造の空きテナントを障害者就労支援室に改修する計画です。

諸室としては、
事務室、相談室、作業室、キッチン、ダイニング、
倉庫、洗面・トイレ・洗濯室の水廻りで構成して

います。
元々が窓の少ない建物のため(窓が多ければ決して

良いわけではなく、必要なところに適切なサイズ

で計画することが重要です)居住環境としては好ましくありませんので、構造に影響がない範囲で壁

に開口を設けてサッシを新設しています。そうすることで室内の換気性能を大幅に向上させ(風通しの良さ)、照明のみに頼らない執務や作業に適した明るさ(省エネ)をつくりだし、室内環境を向上させています。
内装仕上としては、時間の経過とともに滋味深くなっていき手触りが優しい木製の製作建具、カーペット、クロスが主な仕上げです。
床カーペットの色の違いは、障害をもった方々が自らの現在地を認識・空間把握ができるように各室で分けています。

この施設は障害をもった方々の就労支援を行う施設

でありながら、ホールでの様々なイベントやサークル活動を通じて地域住民の交流拠点となります。
誰もが気軽に立ち寄ることができる私設の公民館といったところです。